アクリル樹脂を素材にした接点付流量計を、ルーター加工で製作

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制作データ

■加工の種類
ルーター加工
■材質
アクリル樹脂
■材質の特長
耐侯性、耐衝撃性
■使用用途
接点付流量計
  
■業界
ベアリングなど
■地域
大阪府和泉市
■製品サイズ
高さ330mm×幅300mm×奥180mm
■数量
1個

アクリル樹脂とは

アクリル樹脂とは、透明度が高いプラスチックです。ガラスのようにみためが美しいその透明度は、プラスチック材料の中でもトップクラスといえるでしょう。

特製は、耐侯性に優れています。また、直射日光下でも劣化しないほか、耐衝撃性も高いといえます。耐薬品性や耐油性もありますが、シンナーやベンジンなどには侵されてしまいます。

アクリルガラスやレンズなど、透明性を活かした用途が多く、携帯電話や液晶ディスプレイなどにも使われています。

接点付流量計をルーター加工

今回の接点付流量計では、まずルーターでアクリル樹脂の板を抜いて、バリを取り、接着・組み立て、検査、出荷という流れで製作しました。工程的にはとてもシンプルな工程です。ルーターを使用する加工のほとんどは、バリ取りが発生します。

高さ330mm×幅300mm×奥180mmくらいの製品のサイズになると、ルーター加工が適しています。ちなみに、弊社のルーターはSHODAというメーカーの機械を使っています。ボタン操作で自動加工してくれるので安全ですし、エアーで吸着することでズレなく高い精度の加工ができるので重宝しています。

アクリル素材は外観を傷つけないことが大切

今回の製品はこれまでに何度も製作したことがありますが、やはり外観に傷がつかないように毎回神経を尖らせて製作しています。透明ものは、傷をつけないことが第一。納品時は、プチプチに巻いて直接お客様のもとへ配達します。

アクリル素材の接着に適したジクロロメタン

今回の製品は、寸法公差も入らず製作しやすい寸法で、ちょうど持ちやすいサイズでもありました。組み立て作業の際、接着剤を流し込むために注射器を使うのですが、手が入るちょうどいいサイズだったため、接着剤も流しやすかったです。

使用している接着剤は、ジクロロメタンという接着剤です。アクリルの接着は、外観を傷つけたり汚したりしてはいけません。そんなときアクリルを接着できる溶剤のジクロロメタンが活躍してくれます。

さきほど、弊社ではSHODAのルーターを使用しているとご紹介しましたが、マシニングはキタムラ機械のもの使用しています。キタムラ機械は、国内唯一の専業メーカーだそうです。千手観音像をヒントに、1971年に世界で初めて独創的な立形マシニングセンタを開発されたとのこと。ご存知でしたか?マシニング一つとっても、おもしろい歴史が潜んでいるものですね。→1つから製作可能なアクリル樹脂のルーター加工なら、クリエイトにお任せ!