ジュラコンの樹脂加工でワークホルダを製作(大阪のお客様)
制作データ
- ■加工の種類
- マシニング加工(切削加工)
- ■材質
- ジュラコン
- ■材質の特長
- 耐衝撃性、耐摩耗性
- ■使用用途
- ワークホルダL/ワークホルダR
- ■業界
- ベアリング関係の機械
- ■地域
- 大阪府富田林市
- ■製品サイズ
- 42.2mm×72.5mm×85mm
- ■数量
- 1セット(2個)
今回は、富田林市(大阪)のお客様よりご依頼をいただいた、ジュラコンの樹脂加工の事例です。
ジュラコンとは
主な用途が、各種歯車(DVD他)、自動車部品(燃料ポンプ他)、各種ファスナー・クリップ、軸受(ベアリング)、カム、しゅう動部材料、機械部品、射出成形品、シート、パイプ、雑貨などさまざまなプラスチック加工に使われるジュラコン。
ジュラコンは、耐衝撃性や耐摩耗性に優れたプラスチックです。一般的にはポリアセタールやアセタール樹脂と呼ばれています。引張強さや弾性のほか、耐摩耗性に優れた機械的性質をもっていることが特徴です。自己潤滑性があり、金属との摩擦係数が低いという性質によりベアリングに使われることもあります。
燃えやすい樹脂のため注意する必要がありますが、寸法安定性に優れているため精密部品にも適しています。しかし、吸水性や吸湿性が少ないというデメリットもあります。溶剤についても耐性を持ちますが、強酸には侵されます。耐侯性が低く、直射日光下に曝しておくと曇ってきます。
ジュラコンを樹脂加工しワークホルダを製作
今回の製品はベアリング関連部品の「ワークホルダ」。42.2mm×72.5mm×85mmの製品を1個ずつ製作しました。LとRの2個で1セットとなっています。ジュラコンの樹脂加工をするために、マシニング加工による切削加工をしています。今回は2週間の納期をいただき、納品しました。
樹脂加工の工程
工程としましては、まずは、加工前の材料を準備することからはじめます。材質であるジュラコンを、完成したときのサイズより全体的に少し大きめにカットします。
次に、準備したジュラコンをマシニングのバイスにはさみ、上部と側面を削っていきます。これが、マシニングの切削加工と呼ばれている工程になります。
そして最後に、検査をします。小さなミスなどの見落としを防ぐために、検査員による最終チェックを行います。問題がなければ、お客様のもとへ出荷して、納品完了になります。
大きな製品のルーター加工にも対応
弊社は、他社と比較してもめずらしい大きなルーター加工の機械を所有しています。たとえば、少し大きめのカバーを機械加工する際には、弊社のルーター加工でしかできない場合があります。
具体的には、最大1100mmぐらいから2500mm程のカバーの加工が可能。他社より大きいルーター加工の機械を所有しているところが、弊社の強みです。
通常より長めの製品や、大きい幅の製品などを加工される際には、なかなか他社でできるところがないため、弊社にご依頼いただくケースがあります。→1つから製作可能なプラスチック加工・樹脂加工ならクリエイトにお任せ!