ジュラコンのマシニング加工で、ころ押え爪を製作
制作データ
- ■加工の種類
- マシニング加工(切削加工)
- ■材質
- ジュラコン
- ■材質の特長
- 耐衝撃性、耐摩耗性
- ■使用用途
- ころ押え爪
- ■業界
- ベアリング関係の機械
- ■地域
- 大阪府和泉市
- ■製品サイズ
- 高さ15mm×縦30mm×横10mm
- ■数量
- 1個
長年お取引させていただいている大阪府和泉市の業者様より、ジュラコン加工のご依頼をいただきました。
ジュラコンとは
ジュラコンは、ポリアセタールやアセタール樹脂とも呼ばれています。耐熱温度を80℃から120℃とする、耐衝撃性や耐摩耗性に優れたプラスチックです。熱可塑性プラスチックに分類され、色は白色をしているため不透明。プラスチックに使用される場合の重合度は700から2000程度といわれています。低温耐性については零下40度前後まで使うことができるとされています。
また、吸水性や吸湿性が少ないことでも知られます。溶剤についても耐性を持ちますが、強酸には侵されます。耐侯性には難があり、直射日光下に曝しておくと曇ってきます。
機械的性質については、引張強さ、弾性のほか、耐摩耗性に優れています。自己潤滑性があるため、特に金属との摩擦係数がごくごく低くなっています。この性質からベアリングに使われることもあります。寸法安定性にも優れているので精密部品にも向いています。ただ燃えやすい樹脂でもあるので留意する必要があります。
用途は、各種歯車(DVD他)、自動車部品(燃料ポンプ他)、各種ファスナー・クリップ、軸受(ベアリング)、カム、しゅう動部材料、機械部品、射出成形品、シート、パイプ、雑貨など、幅広く使われています。
マシニングによる切削加工で、図面通りに製作
こちらの製品はベアリング関連部品のころ押え爪です。15mm×30mm×10mmの小さな製品を3~4種類の工具を使用し、マシニング加工にて切削加工を施しました。作業するにあたって、交差や先端のUの字部分が欠けたりしないよう注意しながら加工し、お客様よりいただいた図面通りのカタチに仕上げました。
工程としては、どんな製品でもそうですが、まずは材料の手配からはじまります。材料が揃ったら、今回の場合はマシニングで裏と表を加工していくという工程です。そして、マシニング加工後に検査を行った後、出荷するという流れになります。
プログラムを作成し、機械で自動的に加工
機械に刃物をつけ、必要な作業をプログラミングし自動で加工していくのがマシニング加工。Gコードを用いて加工の準備を行うのが一般的ですが、弊社ではマスターキャムというCADをつかってパソコンでプログラムを作成して送っています。プログラムを作成すれば、あとはすべて機械が作業をしてくれます。
少量多品種の製作も可能
クリエイトでは、こちらのジュラコン加工のように、少量多品種の加工も受け付けています。加工は1つからでも可能ですので、試作品の製作などのお仕事も多くいただいており、一つひとつ丁寧に仕上げていき精度の高い加工を実現しています。もちろん、量産にも対応していますので、少量~量産まで個数に関わらず、お気軽にご相談ください。