環境にやさしい塩ビを、ルーター加工&テーパー加工
制作データ
- ■加工の種類
- ルーター加工、マシニング加工
- ■材質
- 塩ビ・グレー
- ■材質の特長
- 機械的安全性、耐薬品性、接着性、印刷性など
- ■使用用途
- ガイド板
- ■業界
- ベアリング関係の機械
- ■地域
- 大阪府富田林市
- ■製品サイズ
- 51.6mm(厚み)×105mm×135mm
- ■数量
- 1個
優れたリサイクル性をもつ塩ビ
塩ビは、ダイオキシンの問題により、環境負荷が多い素材として、長年誤解され続けてきました。しかし、ダイオキシンの主な原因は農薬と絶縁油。現在は、焼却方法をコントロールすることでほとんど発生しないことがわかっています。
また、環境負荷物質を比較すると、CO2(二酸化炭素)は1.45kg/kg、NOx(窒素酸化物)は2.43g/kg、SOx(硫黄酸化物)は2.17g/kgとあり、他の汎用樹脂に比べて低い数値を出しており、環境負荷の少ない素材として再評価されています。
さらに、発がん性についても塩ビは、国際がん研究機関により水道水と同レベルの「発がん性には分類ができない」と評価されています。
そして近年、塩ビパイプや農業用ビニルフィルムなどの塩ビ樹脂製品は、全国的なリサイクル網がつくられています。マテリアルサイクル率が他のプラスチックに比べ高く、優れたリサイクル性をもつプラスチック。それが塩ビなのです。
そんな塩ビを材質に、製作・加工させていただきました。
過去データを用いて効率よくルーター加工
今回ご紹介する製品は、リピートでこれまでに何度もご注文いただいているガイド板です。弊社では、このようにリピートでご依頼いただく製品がいくつもあります。その際、効率よく製作するために、過去の加工データを残しています。今回も、CADに保存したデータを使い、ルーター加工とマシニング加工を施しました。
テーパー部分はマシニングで加工
製品のサイズは、51.6mm(厚み)×105mm×135mm。このくらいのサイズになると、ルーターで加工するのが適しています。まずはルーターで、図面通りに形状を加工し、テーパーになっているところだけをマシニングで加工しました。上部の2つの穴もルーターで加工しています。
ちなみにテーパーというのは、斜面のことをいいます。そして、テーパーを加工する「テーパー加工」とは、簡単にいうと斜めに削ることです。今回は、このテーパーの部分をマシニングを用いて加工しています。角度は15度にするようにと図面に指示が入っており、手前にかけて薄くなるように慎重に加工しました。
今回の製品は、アクリルや透明の塩ビのように外観の美しさにはそこまで気をつかわなくて大丈夫ですので、面取りなどの表面をつるつるにする加工は行っていません。たとえば図面に三角の記号が3つ記載されているときなどは、表面もきれいに仕上げる必要があります。
環境にやさしい塩ビのプラスチック加工・樹脂加工のご相談は、ぜひクリエイトにお気軽にお問い合わせください。