NC旋盤と立型マシニングセンターで、MCナイロンを加工
制作データ
- ■加工の種類
- 旋盤加工、マシニング加工
- ■材質
- MCナイロン
- ■材質の特長
- 耐摩耗性、自己潤滑性、耐久性、高剛性、汎用性
- ■使用用途
- 加工治具
- ■地域
- 東大阪市
- ■製品サイズ
- 60Φ×85mm
- ■数量
- 16個
長年お付き合いさせていただいている東大阪のお客様より、MCナイロンの加工のご依頼をいただきました。
MCナイロンの加工
今回の製品の名称は、加工治具といいます。MCナイロンを材質にした、60Φ×85mm(長さ)の製品です。全部で16個の製作ご依頼をいただいており、現在完成しているのは1個。3月中旬の納品に向けて、随時製作していっています。
NC旋盤(D-530)で旋盤加工
今回の製品は、丸い形状のため、加工の種類は旋盤加工になります。まず丸い部分をすべて旋盤加工を施していきました。
弊社で使用している旋盤加工の機械は、NC旋盤(DL-530)というもの。刃物台の移動距離や送り速度を数値で指示することで、自動的に加工できるようになっています。通常は刃物を動かし製品を削っていきますが、旋盤の場合は製品をまわしながら刃物(バイト)をあて、加工していきます。ちなみに下の写真が、弊社で使用しているNC旋盤(DL-530)です。
少し機械の説明をすると、加工する際は左右にスライド式に動きます。写真の真ん中のガラス張りのところは、安全カバーです。万が一、機械が製品をはじいて飛んできたり、キリコを飛んできたりしたときのために取り付けられています。
製品の真ん中に穴があいていますが、これもNC旋盤であけています。旋盤加工は、丸い形状に対して真ん中に穴をあけたり、外径を引いたりするのが主な役割です。したがって今回の製品は、旋盤加工の基本中の基本の加工といえるでしょう。
十字の切り込みを立型マシニングセンターで加工
製品にある十字の切り込みはマシニング加工を行いました。
このマシニング加工で使用した機械は、立型マシニングセンター(下の写真)です。必要な情報を入力すれば、自動で加工できるようになっています。
ちなみに、今回の立型マシニングセンターはすべて自動で加工できる機械ですが、製品や加工によって手動で加工したほうが効率がいい場合があります。そんなときは、たとえば、汎用フライス(下の写真)を使用したりします。
「ここをちょっと削るだけ」といった加工のときは、わざわざ入力したりデータを作成したりするよりも手作業で加工したほうが早いこともあります。
短納期や個数など、お気軽にご相談ください
今回は、数量が16個で納期が2週間。比較的、製品の数に対して短納期ともいえます。何かと忙しくなる時期ですが、お客様のご要望にできる限りお応えします。お気軽にご相談くださいませ。