機械加工から、手作業で組み立てまで~塩ビのブラケット~
制作データ
- ■加工の種類
- ルーター加工、マシニング加工
- ■材質
- 塩ビ・グレー
- ■材質の特長
- 機械的安全性、耐薬品性、接着性、印刷性など
- ■使用用途
- ブラケット
- ■業界
- 鉄工所
- ■地域
- 大阪府堺市
- ■製品サイズ
- 240mm角×高さ195mm
- ■数量
- 2台
今回のお客様は、大阪府堺市の鉄工所のお客様です。プラスチック加工に関するご相談を受けたということで、弊社にご注文いただきました。
塩ビのグレーでブラケットを加工
まずは、今回の製品をご紹介します。名称は、ブラケットといいます。おそらく何かを固定するための部品になると思われます。
材質は、塩ビのグレーというもの。塩ビは、一般的なプラスチックの1つで、今回もよく使用されるグレーです。機械との相性がよく安全、また、耐薬品性・耐久性・耐疲労性が強く、接着のしやすさや、印刷性にも優れています。
サイズは、240mm角×高さ195mmです。板の厚みが、20mm。底板だけなら、15mmになります。
機械加工だけでなく、手作業での組み立てまで実施
加工の工程は、
- ルーター加工
- マシニング加工
- 組み立て
はじめにルーター加工により、塩ビの板の輪郭と厚みを整えていきます。板は最初、4枚に分割されていました。その後、板の側面に、マシニング加工で組み立てるための穴をあけていきました。最終的に、板の上に十字にし、底板と側板をボルトで組み立てるためです。
ボルトを入るように、ボール盤でネジ穴をつくっています。つまり、穴そのものはマシニング加工であけて、そのあとネジ穴をつくるときにボール盤を使ったというわけです。
短納期に対応、一週間で仕上げました
今回の製品は、同じものを2台加工するというご注文でしたが、納期は急ぎで一週間でした。特別難しい製品ではありませんが、時間との勝負ではありました。
ボルトをとめる穴の位置に注意
今回の加工で注意すべき点は、ボルトで組み立てるための穴の位置です。片側の板にはタップ立っていて、ボルトを留める側の板にはザグリというキャップボルトが入る穴に加工します。その穴の位置がずれてしまったらボルトが留められません。そこは、位置をずらさないように細心の注意を払いました。
板自体がもともとぜんぶバラバラであるため、正確に穴をあけるのが難しくなります。もちろん、図面の指示通りにつくればいいのですが、作業員の加工経験も必要になってくると思います。
今回は製品の背が高いため、根元をバイスで挟むにしても、バイスからはみ出てしまいました。板のそりなどを見ながら工夫して固定しないと、真ん中にあける穴がずれてしまう可能性もありました。そういったところに注意しながら、製品は完成し、無事納品することができました。
弊社は、機械加工だけではなく、手作業による組み立ても承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。