塩ビのパイプで配水管を製作〜旋盤・接着・溶接加工〜

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制作データ

■加工の種類
旋盤加工、接着加工、溶接加工
■材質
塩ビ・グレー
■材質の特長
機械的安全性、耐薬品性、接着性、印刷性など
■使用用途
配水管
  
■地域
大阪市堺市
■数量
1セット

今回は、同業者のお客様よりご依頼をいただきました、配水管の製管作業の加工事例をご紹介します。

塩ビのプラスチック加工で、配水管を製作

まずは大まかな工程からご説明します。

  1. 材料段取り
  2. 接着加工
  3. 組み立て
  4. 溶接加工

基本は上記のような流れで行っていますが、一箇所、チーズという部品のネジをたててあるところに旋盤加工を施しています。塩ビの丸棒を削り出して加工しています。上記工程と同時進行で、作業を分担して旋盤加工を行っています。ちなみにチーズとは、下の写真のT字のところの部品です。

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こちらの写真で右側に穴があいているところに施したのが旋盤加工です。直接パイプに穴をあけ、丸いタップをたてた部品を溶接で取り付けています。

溶接加工は、写真の右側でいうと少しうすいグレーの色の部分の根元に施しています。

溶接加工を行った箇所は、一本の製品に対して一箇所だけになります。

図面通りの寸法になるよう、角度と長さに注意

今回の加工の重要なポイントは、角度と長さを図面通りにすること。材質自体は、規格にある配管材であるため、既存の塩ビで販売されているものを今回は使用しました。ただ、一つ一つが部品であるため、すべての部品を組み合わしたときに図面通りの寸法にならなければいけません。

材料を図面通りの長さに切り、接着で組み立て、全長が指定された寸法になるよう作業を進めていきました。また、「チーズとチーズの角度を90度に」という指示がありましたので、その通り90度で直角に接着加工を施すところに気をつけ、注力しました。

旋盤加工を施した部品の組み立て

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こちらの写真が、旋盤加工で製作した部品を配管の接着剤で差し込んだ箇所になります。接着加工は、基本的に手作業になります。また、今回の加工に関しましては、旋盤加工で部品を製作した以外はすべて手作業で行いました。T字のところの角度を合わすのも定規を使って90度を測っています。また、配管にパイプの入れしろを計算したうえで差し込んでいます。

塩ビのパイプは、VPW30Aというサイズのものを使用しています。製品は、2本ありますが、品名はおなじ「配水管」。それが右と左で対象になっているため、2個で1セットということになります。今回の案件は、ほかにもカバーなどの製作ご依頼があったため、この1セットを納品しただけではありません。

このように弊社では、1種類の製品だけではなく、さまざまな製品を一度にご注文いただくこともございます。ぜひお気軽にお問い合わせください。