治具を製作し、MCナイロン(MC602)で食品関係の機械部品を加工

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制作データ

■加工の種類
ルーター加工、マシニング加工
■材質
MCナイロン(MC602)
■材質の特長
耐摩耗性、自己潤滑性、耐久性、高剛性、汎用性
■使用用途
生地案内
  
■業界
菓子梱包機械系
■地域
大阪府泉佐野市
■製品サイズ
34.5t(厚み)×87mm×200mm/34.5t(厚み)×127mm×330mm
■数量
各1個

MC602というMCナイロンを樹脂加工

MCナイロンには、実はさまざまな種類があります。機械的強度の優れたMC901や動摩擦係数が低いMC703HLなど、この他にも多様なMCナイロンがいろんな機械の部品になっています。

今回はMC602というMCナイロンを使い、生地案内という菓子梱包機械系の部品を加工させていただきました。

MC602は、MC901をベースに機械的強度や耐熱性をいっそう向上させたグレードです。同じMCナイロンでも、用途によって使い分けて加工しています。

食品関係の機械部品を加工

今回のお客様は、もう10年以上のお付き合いになります。大阪府泉佐野市より定期的にご依頼いただいており、多いときには1年に3回ほど加工させていただいています。加工する製品は、毎回お菓子の梱包機械系の部品ではありますが、寸法は毎回異なります。おそらく、機械の種類によって変わってくるからだと思います。

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加工前に治具を製作

形状と表面の加工はルーターで行い、裏面の加工はマシニングで行いました。

この裏面の加工が今回の難しかった点でもあるのですが、製品が扇形であるためマシニングのバイスできちんと掴めません。そこで、加工前に治具を製作し、治具を使って裏面を加工する工程となりました。

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上の写真が、今回製作した治具になります。

扇形の製品がピッタリはまり込むような形の治具にすることで、裏面の加工をスムーズに行えるようにしています。

プラスチック加工をする際、治具を作ることはわりと多いのですが、毎回製品の寸法が異なるため、製品ごとに治具を作りかえる必要があります。治具の材質はプラスチック。治具というのは、いわば製品にならないものなので、工場にあるちょうど使える大きさの材質をみつくろい、製作します。したがって、今回は塩ビで作りましたが、ときにはジュラコンで作ることもあります。

食品関係の機械部品の加工について

今回の加工に関しては、図面に寸法公差もありませんし、ごく一般的な加工だったと思います。ただ、食品関係の機械の部品ということもあって、加工面には気をつけなければいけません。加工面はエンドミルで削っているため、刃物の回転や送りで目の粗さが大きく変わります。加工面が粗くザラザラだと、そこから汚れが入ることもあるため、加工面はツルツルの状態に仕上がるよう注意して加工しました。

MCナイロンのプラスチック加工・樹脂加工ならお任せ!ぜひクリエイトに、お気軽にご相談くださいませ。