ジュラコンの樹脂加工をマシニングで実施(大阪のお客様)
制作データ
- ■加工の種類
- マシニング加工(切削加工)
- ■材質
- ジュラコン
- ■材質の特長
- 耐衝撃性、耐摩耗性
- ■使用用途
- ワークサポート
- ■業界
- ベアリング関係
- ■地域
- 大阪府富田林市
- ■製品サイズ
- 20mm×30mm×33mm
- ■数量
- 1個
今回は、ジュラコンのプラスチック加工の事例(大阪・富田林市のお客様)をご紹介します。
ジュラコンとは
ジュラコンの特長は、引張強さ、弾性、耐摩耗性、そして優れた機械的性質があることです。さらに、金属との摩擦係数が低いという性質からベアリングに使われる自己潤滑性があります。また、寸法安定性にも優れているので精密部品にも適しています。
耐衝撃性や耐摩耗性に優れたプラスチックで、一般的にはポリアセタールやアセタール樹脂と呼ばれています。
用途は、各種歯車(DVD他)、自動車部品(燃料ポンプ他)、各種ファスナー・クリップ、軸受(ベアリング)、カム、しゅう動部材料、機械部品、射出成形品、シート、パイプ、雑貨など、さまざまなプラスチック加工に使われています。
燃えやすい樹脂でもあるため留意して使用する必要があります。また、吸水性や吸湿性が少ないというデメリットもあります。溶剤についても耐性を持ちますが、強酸には侵されます。耐侯性には難があり、直射日光下に曝しておくと曇ってきます。
ジュラコンの樹脂加工を実施
今回の製品はベアリング関連部品のワークサポートです。20mm×30mm×33mmの製品を1個製作いたしました。納期は2週間いただきました。加工の種類は、マシニング加工による切削加工をしています。
マシニング加工について
今回のマシニングの切削加工は、準備した加工前のジュラコンをマシニングのバイスにはさみ削っていくというものでした。製品に穴があいていますが、この穴をあける工程もすべてマシニングで加工しています。製品によってはボール盤を使って手作業を行う場合もありますが、今回は機械で加工するほうが適していました。
加工行程①:材料(ジュラコン)の準備
まず、加工前の材料を切った状態のジュラコンを用意します。どの製品にもいえることですが、完成したときのサイズより全体的に少し大きめの状態で準備します。
加工行程②:マシニング加工
準備したジュラコンをマシニングのバイスにはさみ、削っていきます。その後に、工具を使って穴をあける加工を施します。外観を仕上げた後、穴の輪郭を加工します。
加工行程③:バリ取り
バリ取りというのは、加工後に削った材質から出るカスみたいなのものを取り除く作業のことをいいます。すべて手作業で行います。
加工行程④:検査〜完成
最後に大切な検査をします。これをきちんと行わなければ完成とはいえません。検査員による第三者の目で最終チェックを行い、小さな見落としなどを防ぐようにしています。
サイズの小さな製品はマシニング加工がおすすめ
マシニング加工は小さい製品に向いています。最大で400mm程度までの製品をつくることができますが、それ以上の大きさになるとルーター加工で製作することになります。ぜひお気軽にお問い合わせください。→1個から製作可能なプラスチック加工・樹脂加工ならクリエイトにお任せ!