ルーター加工により塩ビのプラスチック加工を実施

20151002_145619

制作データ

■加工の種類
ルーター加工
■材質
塩ビ・グレー
■材質の特長
機械的安全性、耐薬品性、接着性、印刷性など
■使用用途
ラップホルダー
  
■業界
ベアリング関係の機械
■地域
大阪府堺市
■製品サイズ
外径248π 厚さ15mm
■数量
6枚

今回は、長年お付き合いさせていただいている堺市(大阪)のお客様よりご依頼をいただいた、塩ビ・グレーの樹脂加工の事例についてお話しします。

塩ビ・グレーとは

塩ビとは、一般的なプラスチックの1つで、塩化ビニル樹脂の略称です。

グレーというのは色のことを指し、ねずみ色です。塩ビには、さまざまな色がありますが、一般的によく使用されるのがグレーと透明の2つになります。「塩ビのグレー」というような呼び方をしています。

材質の特性は、機械との相性がよく安全であるところです。低温時の衝撃強度が低く、常用耐熱温度がやや低いデメリットがありますが、耐薬品性・耐久性・耐疲労性が強く、接着のしやすさや、印刷性にも優れています。

ルーター加工で、塩ビを一度に2枚ずつ切削加工

今回ご依頼いただいたのは、その塩ビ・グレーを材質としたラップホルダーの製作でした。外径が248πと、比較的大きめのプラスチック製品のため、加工の種類は機械のテーブルの板の下から吸着して固定するルーター加工を採用しました。

ご発注いただいた数量は6枚でした。今回のサイズでは、一度に2枚ずつ製作することができました。

Photo_15-09-29-13-07-05.872

ルーター加工でのプラスチックの切削加工の作業時間は、2枚で3時間程かかりました。つまり、6枚で約9時間程度です。納期は3週間でした。

図面をCADで起こし、精度の高い塩ビの切削加工を実現

製作にあたり、まずはお客様からいただいた図面をCADでデータに起こします。寸法公差が入っているので、寸法には十分注意し製作しました。

そして、ルーター加工の機械にデータを送り、自動で加工していきます。穴をあけたりカットしていく工具は、おおよそ3種類くらいにわけて加工しました。歯の交換は、各工程ごとに機械が自動的に順番に変えてくれます。

Photo_15-09-29-13-22-47.330

全体的な工程の流れは、材料段取り→ルーター加工(切削加工)→バリ取り→検査→出荷、になります。

他社にはないルーター加工の機械、あります

長めの製品や大きな幅の製品などを加工される際、なかなかお客様のご要望に添える業者が少なく、弊社にご依頼いただく場合があります。

なぜかというと、弊社には他社と比較しても珍しい大きなルーター加工の機械を所有しているためです。たとえば、今回のように少し大きめのラップホルダーやギア、カバーの切削加工をご希望の場合、弊社のルーター加工でしかできないケースがあります。

最大1100mmぐらいから2500mm程度までのカバーの切削加工が可能ですので、もし大きめの製品のプラスチック・樹脂加工にお困りでしたらお気軽にお問い合わせください。

1つから製作可能なプラスチック加工・樹脂加工ならクリエイトにお任せ!