プラスチック加工(ジュラコン)で、ブラケットを製作(大阪のお客様)
制作データ
- ■加工の種類
- マシニング加工(切削加工)
- ■材質
- ジュラコン
- ■材質の特長
- 耐衝撃性、耐摩耗性
- ■使用用途
- ブラケット
- ■業界
- ベアリング関係の機械
- ■地域
- 大阪府富田林市
- ■製品サイズ
- 高さ25mm×幅14mm×長さ69mm
- ■数量
- 1セット(2個)
長年お取引させていただいている大阪・富田林市のお客様より、ジュラコンのプラスチック加工のご依頼をいただきました。
ジュラコンとは
ジュラコンは、一般的にはポリアセタールやアセタール樹脂と呼ばれており、耐衝撃性や耐摩耗性に優れたプラスチックです。耐熱温度を80℃から120℃とする、熱可塑性プラスチックに分類されます。プラスチックに使用される場合の重合度は700から2000程度といわれています。低温耐性については零下40度前後まで使うことができるとされています。また、色は白色をしているため不透明です。
引張強さ、弾性のほか、耐摩耗性に優れた機械的性質をもっています。自己潤滑性があるため、特に金属との摩擦係数が低いという性質からベアリングに使われることもあります。燃えやすい樹脂でもあるため留意する必要がありますが、寸法安定性にも優れているので精密部品にも向いています。
上記メリットがある反面、吸水性や吸湿性が少ないことでも知られます。溶剤についても耐性を持ちますが、強酸には侵されます。耐侯性には難があり、直射日光下に曝しておくと曇ってきます。
用途はさまざまで、各種歯車(DVD他)、自動車部品(燃料ポンプ他)、各種ファスナー・クリップ、軸受(ベアリング)、カム、しゅう動部材料、機械部品、射出成形品、シート、パイプ、雑貨などに使われています。
ご依頼件数が多いジュラコンのマシニング加工
こちらの製品はベアリング関連部品のブラケットです。15mm×30mm×10mmの製品は2個で1セットになります。材質にはジュラコンを採用し、マシニング加工にて切削加工を施しました。マシニング加工にてご依頼いただく場合、ジュラコンもしくはMCナイロンを使用することが比較的多いです。納期は2週間いただきました。
プラスチック加工工程をご紹介します
材料段取り→マシニング加工→バリ取り→ボール盤→タップ加工→ヘリサート挿入→検査、といった加工工程で製作しました。まずは材料を手配し、マシニング加工にて切削加工を施します。その後の主な工程について、もう少し詳しくご紹介したいと思います。
●バリ取り
マシニング加工をしただけでは、削った部分にカドが立ってしまいます。そのカドを、ナイフをつかって手で取る作業をバリ取りといいます。わかりやすくいうと「カス取り」です。切削加工で出たカスを取ってキレイにする工程です。
●ボール盤
製品にドリルで穴をあける工程です。お客様からいただいた図面の指示通りの穴の大きさに、ドリルで仕上げる作業になります。
●タップ加工
いろいろなサイズのネジが入るようにタップという工具をつかい、穴を加工を加工する作業になります。
●ヘリサート挿入
ネジを何度もつけたりはずしたりすると、ネジ山がすり減ってしまいます。そのすり減りを防ぐために、金具を入れて強度つける工程になります。
●検査
弊社はどの製品にも検査員を通して、最終チェックをします。寸法公差がちゃんと出ているか、外観にキズがないかなど、もちろん製造工程の中で自分たちで確認はしていますが、第三者の目を入れることでさらに厳しく小さな見落としなどを防ぐようにしています。
少量多品種の製作も可能
クリエイトでは、こちらのジュラコン加工のように、少量多品種の加工も受け付けています。加工は1つからでも可能ですので、試作品の製作などのお仕事も多くいただいており、一つひとつ丁寧に仕上げていき精度の高い加工を実現しています。もちろん、量産にも対応していますので、少量~量産まで個数に関わらず、プラスチック加工に関しては、お気軽にご相談ください。