黒のジュラコンをマシニング加工し、ベアリングの機械部品を製作
制作データ
- ■加工の種類
- 切削加工(マシニング加工)
- ■材質
- ジュラコン
- ■材質の特長
- 耐衝撃性、耐摩耗性
- ■使用用途
- ステー
- ■業界
- ベアリング関係
- ■地域
- 大阪府堺市
- ■製品サイズ
- 15mm角×長さ79mm
- ■数量
- 24個
黒のジュラコンでベアリングの機械部品を製作
今回ご紹介する製品は、ステーというベアリング関係の機械の部品です。材質はジュラコンで製作するようにと、お客様からご指示をいただきました。
以前ご紹介したことのあるジュラコンの色は白でしたが、今回は黒です。ジュラコンは、白と黒が主に使われている色になります。
ちなみに、色に豊富なバリエーションがある材質は、塩ビかアクリルになると思います。
塩ビなら、グレーや透明もあります。アクリルに関しては、色見本が50色以上はあります。おそらくアクリルは、ディスプレイやケースなど人の目につくところでよく使用されるため、そのぶん色のバリエーションが多いのだと考えられます。
逆に、MCナイロン、ジュラコン、PPなどは、機械の部品に使用されることが多いため、そんなに色のバリエーションはありません。
プラスチック加工をご検討の際に、参考にしていただければ幸いです。
その中で今回は、黒のジュラコンでベアリングの機械部品を製作しました。
加工データを作成し、マシニングで自動加工
さて、今回のジュラコン加工の特徴は、四角い筒状で、すべての面にM3のねじ穴があることです。ぜんぶで10個あるねじ穴を、すべてマシニングでタップを立てています。
ねじ穴が1個や2個の場合は、マシニングのデータをつくるほうが時間がかかってしまうため、ボール盤を使い手作業でねじ穴をあけています。しかし、今回のようにねじ穴が多い場合は、加工のデータを作成し、マシニングの機械ですべて行うという工程を選択します。
上の写真のように、ジュラコンをバイスではさみマシニングでねじ穴をあけていきます。ただ、全面にねじ穴をあけるため一面を加工し終われば、また新たな一面にバイスをはさみかえなくてはいけません。そのため、加工工程が通常よりも多い製品となっています。
加工の順番は、まずジュラコンを切削し、マシニングで外周を仕上げます。あとは全面にねじ穴をあけていきます。その後、ねじ穴のまわりのバリを取り、最後にねじ穴にきちんと入るかどうか検査して完了です。
ジュラコンは、比較的リーズナブルな材質
今回は、24個の発注とあり、いつもより多めの製品でした。このくらいの数量になると、マシニングで自動加工するほうが効率的です。
また、製品や材質の価格、加工の難易度によって変わりますが、基本的には数量が増えると単価が安くなります。今回のようなジュラコンは、比較的リーズナブルな材質といえるでしょう。
価格のお問い合わせもお気軽に「ホームページ見た」とお問い合わせください。
プラスチック加工・樹脂加工なら、ぜひクリエイトにご相談くださいませ。